2025年10月19日
ご覧いただきありがとうございます。
「家具の扉が壊れました、直せますか？」
そんな電話を頂きました。
破損部分の写真を送っていただき
金具の特定から始まりました。
メーカーの特定が出来て金具の交換で済めば・・・
そんな淡い期待はすぐになくなりました。
品物はすでに入手不可となり
代替案を模索しながら現地に伺いました。
家具を前にしてお客様と相談です
話の方向として
金具の交換で終わる代替商品は存在しないので
１箇所だけ全く違う金具を加工をして取付けることは不可です。
費用が膨らんでしまう３か所共新しい金具加工して取り付ける
その必要があるかどうかをその場でお話しました。
現物合わせ費用はトータル￥３５，０００は最低掛かってしまう
結果、「下部扉の収納部分の開け閉めしにくい利便性よりも
上部扉の収納利便性を優先したい」となり
家具下部にある小さな扉から金具を取って
壊れた部分に移植する提案しました。
金具の移設の際には潤滑油スプレーを吹いて
さらなる金属疲労の軽減を防ぎながら
今後も快適に使用していただける状況になりました。
【お客様の声】
「思い出が詰まった家具がまた使えるようになって良かった！」
「再び使えるなんて嬉しいわ！」
ドアや家具の修理では再利用ができる場合があります
お客様と打合せをしてより良い選択を選ぶことで
コストを抑えた価値があると考えます。
以下の写真もご覧ください
ご覧いただきありがとうございました。
稲垣貴俊/イナモク
ご自身で破損した金具撤去された写真
ご自身で金具付け替えし上手く収まらない
下部扉から金具移設します
取り外し後
ねじ穴に埋め木
完了
